CARE Child-Adult Relationship Enhancement
子どもと大人の絆を深めるプログラム
「CARE」には、子どもとの関係をよりよくできるヒントが詰まっています。
プログラムの背景と特徴
CARE(Child-Adult Relationship Enhancement)は、子どもとよりよい関係を築く時に大切な養育のスキルを体験的に学ぶことができる、トラウマインフォームドな視点から生まれたペアレンティングプログラムです。CAREは治療のためのものではなく、子どもとかかわるすべての大人を対象にしています。エビデンスに基づいた治療法や、他のペアレンティングプログラムで用いられている考え方に現場の声を取り入れて、2006年に米国オハイオ州シンシナティ子ども病院で開発されました。プログラムの名前は、以下の頭文字をとったものです。
C:Child 子どもと
A:Adult 大人の
R:Relationship 関係を
E:Enhancement 強化する
CAREの対象
親・養育者はもちろん、いろいろな現場 で子どもとかかわる専門家など、すべての大人の方に向けて実践できます。想定されている子どもの年齢は2歳前後から思春期が中心となっています。
プログラムの内容
大きく2つのパートからなっています。
[前半]
主に子どもとよりよい関係を築く際に大切な<使う3つのP>と<避ける3つのK>のスキルについて、理論的根拠を理解し、ロールプレイを通して習得します。
<避ける3つのK> | <使う3つのP> | |
コマンド 命令 クエスチョン 質問 クリティシズム 批判 |
Praise 具体的にほめる Paraphrase くり返す Point Out 行動を言葉にする |
これらのスキルを身につけた上で、さらに問題行動に対処するための選択的注目の用い方についても学びます。
[後半]
子どもがよりいうことを聞きやすくなるための、効果的な指示の出し方について、ロールプレイを交えて具体的に習得していきます。
トレーニングのガイドライン
基本的には、講義やロールプレイなどからなるワークショップ形式で、4時間から4時間半程度で実施することができます。1回で実施することも可能ですが、複数回にわけることで、フォローアップの要素などを盛り込むことができます。また、実践的なスキルトレーニングを十分に行いたい場合は、さらに時間をかけて複数回での実践を行うことになります(2時間 × 3回など)。
・・・など、たくさんの言葉が寄せられています。
CAREには、子どもとの関係があたたかなものになり、子育てや子どもとの関わりがより楽しくなるためのヒントが詰まっています。